静岡県にある東富士演習場で8月25日、総合火力演習が始まった。昨年に引き続き離島防衛を想定した演習で、約2400人の自衛隊員、戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、航空機約20機、その他車両700両が参加する。
火力演習後の装備品展示では、「シン・ゴジラ」で使われた実物の兵器や、日本にまだ4台しかなく配備されたばかりの輸送防護車や試作段階の16式機動戦闘車などもお披露目された。
演習は25日・27日・28日に行われ、28日の昼は一般公開される。通称「総火演」の名称で親しまれる同演習の一般公開チケットは申込者の中から抽選で選ばれるが、毎年30倍前後の人気チケットとなっている。
総合火力演習は陸上自衛隊富士学校の学生に火力戦闘の様子を認識させる目的で1961(昭和36)年から実施。1966(昭和41)年から自衛隊に対する国民の理解を深めるため一般公開を行っている。開始時は「総合展示演習」という名称だったが、1972(昭和47)年に「総合火力演習」へと改称された。