マツムラ酒販(山梨県甲府市)が4月21日、富士山麓に数年に1度だけ出現する幻の湖「赤池」から採取した酵母を使用したワイン「富士山赤池幻酵母 ルージュ2014・ブラン2014」の販売を開始した。製造はアルプスワイン(山梨県笛吹市)。
富士五湖に次ぐ「富士六湖」として知られる赤池。大量の雨が降るなどによって数年に1度、精進湖近くのくぼ地に出現する。2011年に7年ぶりに出現した際、山梨大学の教授である柳田藤寿さんが、長年挑戦していた赤池の酵母採取・育種に成功。その酵母を「赤池幻酵母」と名づけた。同酵母は「他のワイン酵母に比べて発酵力が強く、官能評価の結果も良好」という。
同酵母を使って造った今回のワインは、赤の「ルージュ2014」と白の「ブラン2014」を用意。「ルージュ2014」は2014年収穫の山梨県産「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「マスカット・ベーリーA」を50パーセントずつ、「ブラン2014」は山梨県産の「甲州」を100パーセント使っている。
マツムラ酒販社長の松村松村昌樹さんは「発売前から大人気となり、初回出荷4000本のうち既に3500本以上の予約を頂いている。反響の大きさに驚いている」とコメントを寄せる。
価格は720ミリリットルボトルで2,150円(税別)。各限定8000本。松村酒販ウェブサイト、富士の国やまなしオンラインショップのほか、全国の量販店などで購入できる。