静岡県富士市が「全国工場夜景サミット」の加盟都市に加わることが内定した。来年度、兵庫県尼崎市で開催するサミットで正式決定する。
工場夜景を観光などへ活用しようと取り組む市が集まる同サミット。現在、神奈川県川崎市、北海道室蘭市、三重県四日市市、福岡県北九州市、兵庫県尼崎市、山口県周南市の6市が参加しており、富士市は7市目となる。富士商工会議所と行政が昨年と今年のサミットにオブザーバーとして参加。10月25日に行われたサミットで、来年度のサミットに正式参加したい旨を伝えたところ、満場一致で了承を得た。
同市には、製紙工場をメーンに食品工場や化学工場などがある。写真愛好家らからなる市民団体「富士工場夜景倶楽部」と富士商工会議所青年部は連携して、モニターツアーなどを積極的に行っており、同市の「工場夜景」を観光資源として発信している。工場夜景を楽しめるポイントは「ふじのくに田子の浦みなと公園などがおすすめ」と富士市観光課の小林さん。
「夜に岳南沿線を散歩していたところ、工場夜景としての魅力に気がついた」と富士工場夜景倶楽部会長の鷲見隆秀さん。「ほかの工場夜景参加都市はコンビナートなどが主体。富士市にはコンビナートは無いが、工場と富士山をあわせて見ることができるという特徴がある。県外からの受け入れなども整えていくので、注目してみていてほしい」と意気込む。