
丹波山村(木下喜人村長)は、村の教育の魅力向上により、「二拠点居住型親子山村留学」を推進し、子育て世代から選ばれる村づくりを実現するため、村が目指す教育のコンセプトとして「丹波山式ゆるイエナ」を掲げました※。本取組は、ドイツ発祥の教育手法「イエナプラン教育」をベースに、丹波山村の地域の特色や小規模校の特性を生かしながら、地域と学校が連携して子どもを育てる新しい教育の在り方を実践するものです。
「丹波山式ゆるイエナ教育」は、個性を尊重し、自立と共生を育むイエナプラン教育の理念を踏まえつつ、教育現場に過度な負担をかけることなく、できる範囲で柔軟に取り入れていく丹波山村独自のアプローチです。丹波山村の小中学校では、その少人数の環境を生かし、異学年での合同の取組や自由進度学習など、すでにイエナプラン教育で重んじられている「インクルーシブな思考に向けた養育」や「対話」「創造性」などを実践した特色ある教育が行われています。
丹波山村では、1992年に始まった親子山村留学制度により、これまで 100人近い子どもとその家族を迎え入れてきました。今年度も小学校児童 19 人中 10 人、中学校生徒 7 人中 5人が同制度を利用して移住してきた子どもたちです。一方で、山村留学家族の移住の動機が、丹波山村の特色ある教育の取組とうまく結びついていないことから、今後、「丹波山式ゆるイエナ教育」と「二拠点居住型親子山村留学」による、魅力的な教育とアクセスの良さを売りに、首都圏からの人の呼び込みを促進します。
「ゆるイエナ」の名称は、日本におけるイエナプラン教育の発展・普及を推進する「日本イエナプラン教育協会」から承諾を得ており、今後も同協会と教育的連携を深めながら、丹波山村ならではの魅力ある教育環境づくりを進めていきます。
※2026年3月31日丹波山村プレスリリース「イエナプラン教育土台に村教育大綱策定」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000107161.html

丹波山村について
山梨県の北東部、東京都と埼玉県に接する人口 約500 人の関東で最も小さな村。総面積の 97%を山林が占め、村全体が秩父多摩甲斐国立公園及び甲武信ユネスコエコパークの中に位置し、東京都の水源地として多摩川源流の豊かな自然環境を守り続けています。
1992 年に始まった「親子山村留学」や、2014 年に受け入れを開始した「地域おこし協力隊」制度により、移住者の受入を継続してきた結果、村の人口の 2 割を移住者が占め、また、移住情報誌のランキングで首位を獲得するなど、「住みたい村」として注目されるようになりました。東京都心から車で約 2 時間半の距離に位置し、首都圏との行き来がしやすいことから、国が推進する「二地域居住」の実践の場としても需要があり、2024 年に山梨県内で初めて「特定居住促進計画」を策定しました。
イエナプラン教育と丹波山式ゆるイエナ教育
丹波山村が丹波山村が掲げた新しい教育のコンセプトは、ドイツ発祥の教育手法「イエナプラン教育」に由来します。イエナプラン教育は、個性を尊重し、自律と共生を育む教育法で、異年齢の子どもたちが同じ場で学び、自ら学習計画を立てるのが特徴です。文部科学省が掲げる「個別最適な学び」や「協働的な学び」にも合致しており、これからの社会を生きる力を育む教育として注目されています。
しかし、学校教育法第 1 条に基づく小学校で、完璧なイエナプラン教育を導入するには、教育課程との整合性や制度上の制約から難しい面があります。そこで、丹波山村では日本イエナプラン教育協会に掛け合い、イエナプラン教育のエッセンスを汲みつつ、現場に過度な負担をかけず、できる範囲で柔軟に取り入れていくアプローチとして、「ゆるイエナ」という新しい発想を認めていただきました。
丹波山村では、地域と学校が連携しながら教育を支える土壌がすでに整っており、この「共に育てる文化」こそが「ゆるイエナ」を支える最大の強みです。「丹波山式ゆるイエナ」により、授業の一部や放課後子ども教室、地域行事などを通じて、学校だけでなくコミュニティ全体で子どもたちの学びを育てていきます。世界的に支持される理想を志しながらも、地域の現実に寄り添うこの取り組みは、全国の小規模自治体における教育改革の新たなモデルとなる可能性を秘めています。
4月25日にオンライン説明会
丹波山式ゆるイエナ教育についての説明会を、4月25日(土)午後3時からオンラインで開催します。山村留学や教育移住に関心のある子育て世帯のほか、教職者など誰でも参加可能。参加申し込みは、専用のフォーム(https://forms.gle/W9L8cVBFArDL7cgC6)から受け付けます。