中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)は、2025年11月に広島市で開催した特別イベント「キース・ヘリングと平和をえがこう」の記録映像を、このたび公開しました。本イベントは、1988年に広島を訪れたキース・ヘリングが遺した平和への思いを、次世代へとつなぐプロジェクトの一環として実施したものです。映像では、イベント期間中に行われたワークショップに焦点を当てます。約250人の子どもたち一人ひとりが、マーカーやカラーシートを手にバナーに向き合う姿や、完成に向かって作品が変化していく過程をご覧いただけます。戦後80年の広島において、子どもたちの自由な発想で鮮やかに描き出される「平和」の姿を捉え、伝える映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=sfXAMtVI6Ws
本映像は、中村キース・ヘリング美術館公式YouTubeにて公開しています。
映像URL:https://youtu.be/sfXAMtVI6Ws
本イベントの会場では、1988年にキース・ヘリングが広島を訪れた際の様子を、写真や資料を通じてパネル展示で紹介しました。当時、原爆擁護ホーム建設のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA ’88」のメインビジュアルを任されたヘリングは、つがいの鳥のような姿をした「広島コンサート・バーズ」を描きました。広島に壁画を制作することを熱望したヘリングは、同年7月に広島市を訪れ、壁画候補地の視察や関係者との打ち合わせを行いました。しかし、訪問からまもなくエイズを発症し、構想していたプロジェクトを実現することなくこの世を去りました。
中村キース・ヘリング美術館では、その意思を継ぎ、戦後80年を生きる子どもたちとともに、5.4×2.4メートルの大きなバナーに「つがいの鳥」を描くワークショップを実施しました。3日間で約250人の18歳以下の子どもたちが参加し、一人ひとりの自由な表現が重なり合うことで、平和への願いが込められた作品が完成しました。本映像では、「つがいの鳥」を描く意味を子どもたちとともに考えながら、それぞれが思い描く「平和」を表現していく過程を記録しています。
完成したバナー作品は、今後、広島市内での展示を検討しております。より多くの方にご覧いただくために、学校や商業施設の公共スペースなど、展示にご協力いただける施設を募集しております。



