台風一過の7月5日早朝、山中湖から望む富士山に虹のアーチが架かった。
写真を撮影した忍野村在住の写真家・オイさんによると、この日は前日から「何かが起きる」と期待していたという。
前夜の雨上がりから早めに行動を開始し、「逆光の朝焼け」を狙おうと、西側の田貫湖で撮影を始めたというオイさんだったが、雲で富士山が隠れ、上空の回復が見込めないことから、「とりあえず赤富士でも撮れれば」と山中湖へ移動したという。
山中湖で撮影を始めると、朝焼けのころは小さかった虹がどんどん大きくなり、アーチを描いたという。「空に雲が多く隙間から富士山が照らされ、まさに『光と影』の芸術が目の前に広がった」とオイさん。
「本当に美しく、幻想的な光景。富士山と虹の組み合わせは、写真でもあまり見たことがなかったが、ついにこの目で見て出合うことができた。感動的な朝だった」とも。