富士サファリパーク(静岡県裾野市)が6月16日、期間限定で「水中のゾウ」を公開している。
透明なアクリルガラス越しに体重3トン以上の巨体を持つアジアゾウが水中をまるで飛んでいるかのように遊泳する姿を観察することができる同展示。
6月初旬から水深3メートルの施設に水をため始め、アジアゾウが気温の上昇とともに頻繁に水の中に入ることになったことから公開した。
車で周遊する「サファリゾーン」から見学ができるほか、歩いて回る「ウオーキングサファリ」の「ゾウ観察ポイント」からも見ることができる。気象条件やゾウの体調などによっては泳がない場合もある。
展示は今年で3年目。野生のアジアゾウは森の中にすみ、大量の餌を必要とするため長い距離を移動、対岸の餌を求めてやむを得ず大きな川を渡ることがある。ゾウが泳ぐ生態については「ボルネオゾウの川渡り」や「島から島を泳いで渡るインドゾウ」が知られている。
同園ではアジアゾウが餌を求めて大きな川を泳いで渡る生態を紹介するため展示を開始。生息地環境におけるアジアゾウの生態や動物が持つ優れた能力を、多くの人たちに知ってもらいたい考えているという。
入園受付時間は9時~17時(3月16日~9月30日)。昼の入園料金は、大人=2,700円、子ども=1,500円、シニア=2,000円、夜は大人・子ども=1,700円、いずれも3歳以下無料。9月30日まで。