富士山の4つの登山道のうち富士宮口と御殿場口が7月18日、頂上まで開通した。これで4つの登山道全てが開通したことになる。
静岡県側の3つの登山道の山開きは7月10日だったが、頂上まで開通できたのは須走口だけだった。富士宮口は8合目まで、御殿場口は6合目までの開通となっていた。山梨県側は例年通り7月1日に開山している。
富士宮口の開山は、1989年以降の記録(県庁調べ)で1989年7月21日に次いで、2007年と並び2番目に遅く、御殿場口は1989年8月2日、2012年7月20日に次いで、2006年、2007年と並ぶ3番目に遅い記録となった。
富士宮市観光課の深澤さんは「地元としてはこれで名実共に富士登山シーズンが始まり、これから多くの方がいらっしゃるのを楽しみにしている。多くの方に来ていただきたいが、富士山は日本一高い山ということもあり十分注意して来てほしい。安全安心に楽しんでいただきたい」と話し、御殿場市商工観光課の花輪さんは「今年、御殿場口新五合目にトレイルステーションをオープンしたので、ぜひ有効に活用していただいて安全な登山をしてほしい」と呼び掛ける。
富士山保全協力金(任意)の現地徴収は10日から、各登山道の五合目付近で行っている。