河口湖美術館(山梨県富士河口湖町)で現在、「第17回富士山写真大賞展」が開催されている。主催は富士河口湖町、富士河口湖町教育委員会と同館。
「富士山写真大賞」は、富士山に関わりのある内容であればどのような作品でも選考対象となる写真コンテスト。富士山そのものを撮影した風景写真のほか、全国各地の「◯◯富士」や富士塚を撮影した写真なども応募できる。
今年は1297点の応募があり、同展では入賞作品48点を展示する。受賞者は男性42人、女性6人。使用機材はデジタルカメラが32点、フィルムカメラが16点だった。
最高賞・金賞は田村梨貴さん(神奈川県)の「天の川と富士山」(撮影地は裾野市付近)、準最高賞・銀賞は小山幹男さん(東京都)の「雲上の富士」(丸山林道 池の茶屋)、第3位・銅賞は浜野量弘さん(栃木県)の「筑波富士を背にして」(茨城県)が、それぞれ受賞した。
最高賞金賞作品について、審査員で写真家の横山宏さんは「夜空にぼうっと雲上の帯が見え、無数の星が点在する天の川。七夕伝説ともなった2つの星、織姫と彦星も天の川の両岸に離れ離れに輝いているのかも。撮影者は天の川が盾状の帯に見え、さらにまだ御来光を仰ごうとする登山者が多い初秋のころの良い撮影ポイントを探し出して捉えている。夜道を登る登山者の明かり、天空に広がる天の川、デジタルカメラの特性を生かし闇の空間を巧みに生かしまとめている」と評価する。「17回を数える当コンテストの最高賞に初めてデジタルカメラでの作品が輝いた」とも。
開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館。入館料は、一般・大学生=800円、高校生・中学生=500円。3月27日まで。