山梨県富士川町の地域活性プロジェクト「まちいくふじかわ」は現在、120年前に造られていた日本酒「本菱」を復活させようとしている。
プロジェクトの発起人は、富士川町出身でプロジェクト代表の深澤了(ふかさわりょう)さんと、萬屋醸造店(山梨県富士川町)の中込元一郎(なかごめげんいちろう)さん、同町在住で酒米やの多くの農作物の栽培を手掛けている名執雅之(なとりまさゆき)さん。
代表の深澤さんの実家の納屋で、120年前の「日本酒ラベルの刻印」が見つかったのがきっかけで始まった同プロジェクト。2016年3月から約1年間、ブランド開発から米作り、酒造りを行い、2017年3月の商品化を目指す。現在、プロジェクトメンバーの募集も行っており、町民以外の人も積極的に受け入れたいと呼び掛けている。
広報担当者は「120年前の『本菱』をただ再現するのではなく、現代のニーズや趣向に合わせた21世紀の『本菱』をつくり上げる。伝統と現代のニーズを融合させた、新たな地域銘産を生み出し、富士川町の観光資源とし、街の活性化を目指したい」と意気込む。