梅と桜の花見イベント「絶景★富士山 まるごと岩本山」が2月1日から、岩本山公園(富士市岩本)で開催される。これに先立ち、オープニングイベントに登場する天狗(てんぐ)役の公募を始めた。
「絶景★富士山 まるごと岩本山」オープニングイベントに登場する天狗
同イベントを行う岩本山には天狗がすんでいたという伝説が残り、麓にある實相寺(じっそうじ)では「妙心(みょうしん)天狗」と「法心(ほうしん)天狗」という兄弟の天狗を祭り、地域の守り神として信仰されてきた。「妙法二神(みょうほうにじん)」とも呼ばれる2体は、足と手の神様としてあがめられ、いっときに千里(約4000キロ)を走る力を持つとも伝えられている。今回公募する天狗役は、この伝説に由来する2体の天狗を演じ、イベントのオープニングを盛り上げる。
イベント当日、天狗役は實相寺で梅の小枝を手に祈とうを受け、實相寺から岩本山公園へと続くハイキングコースを歩いて運ぶ。岩本山公園に到着後、梅園で来場者に向けて祈とう済みの梅の小枝を手渡しで配布する。
天狗役の募集人数は2人で、対象は10歳以上。応募者多数の場合は、主催者側の審査により参加者を決定する。天狗役には参加特典として、「天狗証明書」をイベント終了後に授与する。
富士山観光交流ビューローの秋山彩瑛さんは「天狗の公募は初の試みとなる。イベントを一緒に盛り上げていただくため、応募の際には、天狗への意気込みや、『あなたと岩本山のエピソード、思い出』をアピールしてほしい。応募をお待ちしている」と呼びかける。
開催時間は9時~9時30分(實相寺)、梅の小枝の配布は、1回目=10時~(約150本)、2回目=11時~(約80本)。応募はイベント公式ページ内の専用フォームから「天狗履歴書」に必要事項を入力して申し込む。応募締め切りは来年1月5日。