
富士山かぐや姫ミュージアム(富士市立博物館)が主催する交流イベント「茅葺(かやぶ)き古民家満喫プログラム~かまどでご飯と差し茅交流会~」が11月9日、同施設と広見公園(静岡県富士市伝法)で開催される。
今年で2回目となる同イベントは、同園内にある同県指定有形文化財「旧稲垣家住宅」や「竪穴住居」での作業を通じて同市の文化財をより深く知ってもらう機会を提供するほか、独身男女の出会いや同市への移住を考えている人を応援することを目的に企画した。
当日は、旧稲垣家住宅でかまどを使った炊飯を体験・試食するほか、「東平(ひがしだいら)遺跡竪穴住居」でかやぶき屋根職人の峯正也(まさなり)さんを講師に招いて屋根を修繕する「差し茅(かや)体験」も行う。フリートークの時間も設け、参加者同士が作業体験などを話題にして交流できるようにする。
同館学芸員の成瀬陽介さんは「富士市の文化財への理解を深めてもらうとともに、独身男女の出会いや富士市への移住を応援できればと思い企画した。古民家でのかまどを使った炊飯体験や、現役のかやぶき職人の指導による竪穴住居の差し茅を体験できる貴重な機会でもある。出会いを求める人も、移住を考えている人も、富士市の文化を感じながら、参加者同士の交流をぜひ楽しんでもらえれば」と参加を呼びかける。
開催時間は9時30分~15時30分。参加費は200円。対象は20歳から50歳くらいまでの男女、または富士市に移住を考えている人。定員は16人(男女8人ずつ)。申し込みは公式サイトで10月22日まで受け付ける。定員を超えた場合は抽選。雨天時は旧稲垣家住宅で講座と差し茅作りを予定。