
パフォーマンスシリーズ「東海道中踊栗毛(おどくりげ)」吉原宿公演に先立ち、「『妄想会議』未来人御一行様 吉原観光旅行作戦会議」が10月11日、「紙内田ビル_for now」(静岡県富士市)で開催される。
「東海道中踊栗毛」弥次さん・喜多さんのように東海道の旧宿場町を巡る
「東海道中踊栗毛」は、1000年後から現代にやって来た未来人に見立てた2人組のパフォーマンスアーティストが、弥次さん・喜多さんになぞらえ旧東海道を旅しながら各宿場町で上演する、一般社団法人「スケラボ」主催のアートプロジェクト。今に伝わる伝統文化や芸能・工芸・祭りばやしなどの宿場の名残に加え、現代の景色や名物を現地でサンプリングしながら、その土地の文化・地域活動のキーパーソンと協働し、地域をよく知るクリエーターと共に、その場でしか生み出せない独自の作品制作を行っている。
7月に沼津市で初演し、先立つ5月には「妄想会議」と題した市民参加型の企画を実施。「1000年後の沼津」「未来人に薦めたい今の沼津」などのテーマで市民から情報やアイデアを募り、その「妄想」を元に上演内容を構成した。
同イベントは、江戸期に宿場町としてにぎわった吉原を舞台に行う次の公演に向けて、未来からやって来た旅人に「どこに行ってもらいましょう? 何食べてもらいましょう?」という問いかけを通して、地域の魅力を新しい視点で掘り下げる。参加者にはオリジナルステッカーを進呈する。
スケラボ代表の川上大二郎さんは「1802年に始まった東海道中膝栗毛という滑稽本を、西暦3025年の未来人がなぞる珍道中の物語を作る。次回、吉原をテーマにするに当たり、今のディープな吉原を知る必要がある。そのために、街の人たちにいろいろと話していただけることを期待している」と参加を呼びかける。
開催時間は15時~16時30分。参加無料。事前申し込み不要。