鉄道コンセプトルーム「富士急行線ルーム」が7月29日、富士急ハイランドのオフィシャルホテル「ハイランドリゾート ホテル&スパ」(山梨県富士吉田市)にオープンする。
鉄道愛好グループ「鉄道BIG4」のメンバーで、ホリプロマネジャーの南田裕介さんが監修した。
富士急行線で活躍していた車両「1000系・1202号編成」で使っていた荷物棚や車窓、つり革を再利用する。利用者には、車両同士を連結する実物の「ホロ」をくぐって「渡り板」を通行し、客室エリアへ入ってもらう。客室エリアには、1202号編成の先頭車両の「顔」を忠実に再現した造作を設置。実物の運転台や椅子、乗務員扉、車内放送装置などを配置し、乗務員室で運転士や車掌になったような体験を楽しんでもらう。
運転台から眺められるように設置された大型モニターには、富士急行線沿線の走行区間の前面展望動画を流すほか、「勾配標」や、25キロ袋の融雪剤のデザインを再現したクッションなども用意する。
同ホテルのスタッフは「ホテルに居ながら電車の魅力を思う存分に楽しめる。鉄道ファンの好奇心を刺激するさまざまな仕掛けや要素を盛り込んだ。まるでミュージアムにいるような感覚で鉄分を補給してもらえたら」と話す。
2人1室利用での1人当たりの宿泊料金は、レギュラーシーズンが平日・休日=3万2,700円で休前日=3万6,200円、ショルダーシーズンが3万8,700円、ハイシーズンが4万700円。