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2022年、山梨県側の富士山登山者数は11.5万人 昨年比7.6割増

山梨県側から望む夏の富士山

山梨県側から望む夏の富士山

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 富士吉田市が9月12日、「令和4年富士山吉田口登山道の登山者数」「富士山八合目富士吉田救護所の実績」を発表した。

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 山梨側(吉田口)の今年の富士山夏山シーズン(7月1日~9月10日)の登山者数は11万5025人。
2021年(6万5519人)と比較すると、今年登山者数は1.76倍の増加で、コロナ前の2019年(18万5807人)からは約4割減となった。

 登山者数が伸び悩んだ要因について富士吉田市は、7月中旬以降に全国的にコロナの感染が急拡大したことや、7月中旬から下旬、8月中旬から下旬(特に週末やお盆休み)にかけて天候の不安定な日が続いたこと、富士山有料道路富士スバルラインが、コロナ前の24時間営業から3時~20時(7月15日~31日は18時まで)に変更になったこと、富士山吉田口旅館組合が感染症予防対策を取り組むことにより、施設の収容人数を昨年から引き続き縮小したこと、コロナ前に比べ、インバウンドの割合が低いことを原因だと分析している。

 1日の登山者数が3000人以上だった日は昨年の1日に対し、今年は6日だった。最高登山者数は9月3日の4231人だった。

 山小屋などで十分な休息を取らずに夜通しで一気に富士山頂上を目指す「弾丸登山」は、六合目登山者全体の2.57%となり、2021年の2.47%から微増となったが、富士スバルラインの時短営業や弾丸登山のリスクなどを継続して周知したことで、低い水準に抑えることができたと分析している。

 2017(平成29)年から実施しているヘルメットの無料貸し出しについては、貸し出し個数は1776個で、昨年の1416個から増加。貸出率は1.54%で、昨年(2.16%)からは減少となった。

 救護所は、2002(平成14)年から富士山八合目・標高3100メートルに設置している太子舘内に開設し、主に八合目以上で発生する登山者のけがや病気などの診療している。

 救護所従事スタッフは山梨大学医学部附属病院、富士吉田市立病院をはじめ、県内外の多くの医療関係者のがボランティアで協力し、診察費無料で運営している。

 今年の受診者数は213人(2021年は96人、2020年は356人)で、受診内訳は、高山病(疑いを含む)=156人、外傷(捻挫・打撲・骨折など)=12人、外傷(切り傷・擦過傷など)=11人、心・呼吸器疾患(感冒含む)=3人、筋肉痛、疲労など=11人、その他(低体温ほか)=20人だった。

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