新倉山浅間公園(山梨県富士吉田市)のソメイヨシノが現在、満開の見頃を迎えている。
1959(昭和34)年に整備された同公園。山頂付近には戦没者慰霊のため建てられた高さ19.5メートルの五重塔があり、富士山が一望できる。毎年春になると約650本のソメイヨシノが園内に咲き誇り、国内外から多くの観光客が訪れる。
同園では今年2月、展望デッキをリニューアルした。ソメイヨシノ、富士山、五重塔の風景を写真に収めようと、展望デッキを目指す春の登山客でにぎわいを見せている。
公園スタッフによると、今年は新型コロナウイルス感染症対策として、1回の展望台に上がる人数を50人に制限し、観覧時間も5分程度に指定しているという。通常人が過密になる展望デッキは、記念撮影や集合写真が撮影しやすよう配慮する。
花見に来ていた40代男性は「世界的に有名な景色なので一度は来てみたかった。サクラと五重塔と富士山が見事に見られてとても美しかった。普段は静岡に住んでいるので、静岡側から見た富士山が1番と思っていたが、穏やかな印象があり、山梨側の美しさを知った」と話す。