富士急行(山梨県富士吉田市)が9月1日、富士急行線谷村町駅に副駅名「谷村城下町」を設定した。
戦国時代から江戸時代にかけて谷村城とその詰城である勝山城を中心とした城下町として栄えた同駅周辺。谷村城下町・歴史エリアの拠点になることから、駅が持つ「富士の麓の小さな城下町つる」のイメージを国内外に向けて広く発信し観光誘客につなげるとともに、同駅を中心としたエリア全体の交流人口の増加による地域活性化につなげることを目的に副駅名を導入した。
副駅名称は谷村町のある都留市内に在住、在職、在学している人を対象に公募を行い、集まった90件の応募の中から観光イメージにも一致する「谷村城下町」を都留市と富士急行が選定した。都留市と富士急行は今年6月5日(環境の日)、「SDGs推進に係る連携協定」を締結しており、副駅名の導入は協定事業の一環。
副駅名の表記は富士急行線内の駅名標や路線図などに山括弧(<>)を付け、通常の駅名の横や下などに併記する。
副駅名の導入を記念して公式オンラインショップ「富士急のりもの百貨店」では城下町をイメージした谷村町駅副駅名導入記念入場券セット(800円)、谷村町駅副駅名導入記念キーホルダー(500円、都留文科大学前駅、富士山駅でも販売)を販売する。大月駅では都留市内の対象店舗で切符を提示するとさまざまな特典が受けられる谷村町駅と大月駅間の往復乗車券と「ミュージアム都留」の入場券をセットにした「谷村城下町歴史探訪きっぷ」(大人=1,100円、学生=1,000円、子ども=500円)を販売する。