「富士山市民のサロン けやきかん」(静岡県御殿場市)が4月、JR御殿場駅富士山口近くにオープンした。
中高生などが自習や公共交通機関・塾の時間待ちができるスペース、生涯学習団体の活動スペースなどが不足していたという御殿場駅周辺。これまで暫定的に駅前のビルを借用し主に中高生の学習スペースとして利用してきた御殿場市は、市民が集う生涯学習と憩いの場とすることを目的に同施設を整備した。
施設は2階建て。1階は開放的な空間で市民が憩い、くつろげるスペースとした「市民サロン」、市民の絵画や写真などの生涯学習の成果を展示する「市民ギャラリー」、子育て世代が交流できるスペースでキッズマットや遊具、絵本などを設置した「親子スペース」、教育相談や貸し会議室として利用することを想定した予約制の「相談室」。
2階は中高生などの学習者が利用する勉強スペースで、感染症防止対策と勉強に集中しやすい環境づくりのために仕切りのある机を導入した「自習室」、図書館のリサイクル本を用意し、眺望を生かしたカウンターなどを設置した飲食可能な休息スペース「ラウンジ」、あらゆる世代の生涯学習の場とする予約制会議室「生涯学習室」。
そのほか、多機能トイレ、駐輪場を用意する。
市社会教育課の遠藤さんは「駅前に立地する施設はこれまでの御殿場市の公共施設にはなく、電車利用者が気軽に立ち寄れる施設になっている。全館Wi-Fi完備し、自習室の机が感染症対策のための仕切り、コンセントタップ付きなので学生の自習はもちろん、リモートワークスペースとしての利用も期待できる。貸し出しは行っていないが図書館の書籍を約1800冊配架しており、自由に読むことができる。気軽に利用できる施設となっているので小さいお子さんから高齢者の方々まで幅広い世代の憩いの場、交流の場になればと願っている。利用いただければ」と話す。
開館時間は9時~21時。月曜休館。利用無料(1階の相談室、2階の生涯学習室は有料。生涯学習を行う公共団体の利用は無料)。