身延山鉄道(山梨県南巨摩郡身延町)は2月23日、身延山ロープウェイに新型パノラマビューゴンドラを導入する。
日蓮宗総本山・身延山久遠寺のある山麓と身延山山頂を約7分で結ぶ同ロープウェイ。山頂の展望台からは東に富士山、南に駿河湾・伊豆半島、西に七面山、北に早川渓谷・南アルプス・八ヶ岳連山・甲府盆地を望むことができる。高低差は763メートル。
新型パノラマビューゴンドラの導入は日蓮宗を開宗した日蓮聖人の御降誕800年を記念して実施する。導入されるゴンドラは日蓮宗総本山身延山久遠寺第92世内野日総法主猊下が命名した。1号車は「魔よけ」を意味する朱色を基調に内天井に久遠寺天井画の墨龍をデザインした「知恩(ちおん)号」、2号車は「神秘」を意味する藍色を基調に内天井に七面山敬慎院の天井模様をデザインした「報恩(ほうおん)号」。
2基は足元付近までの大きなパノラマガラスを採用したほか、ゴンドラ内に液晶モニターを搭載し、身延山の歴史や車窓から見える景色を多言語で案内する。
ロープウェイの運行時間は9時~15時40分(季節によって異なる)、20分間隔で運行する。料金は、大人往復=1,500円、子ども往復=750円、大人片道=860円、子ども片道=450円。乗車定員は41人。新ゴンドラへの交換作業に伴い2月22日までロープウェイを運休する。