静岡県富士市が3月3日、結婚・子育て世代の移住定住促進事業「富士このみスタイル」の2019年度取り組みを紹介する動画をネット配信した。
富士市に移住した人と、これから移住する人を応援する同プロジェクトは2019(平成31)年1月から始まった。移住に関する不安相談や情報交換、仲間づくりなどを目的とした各種イベントを開催することで、移住後の満足度向上を目指す。
「新しい働き方」「人と人のつながり」をキーワードに、仲間と仕事をシェアする「ワークシェア」に注目。移住した女性たちにその仕組みを提案することで、移住後の働き方の選択肢充実を図る。また、首都圏在住者向けのイベントなどの開催や、移住PRコンテンツの作成・発信など、「移住促進PR」も行っている。
2019年には、託児付きイベントを開催。第1回はセミナー&お弁当付き交流会 「家庭も仕事もうまくいく!日々の暮らしの整え方」を実施。第2回はワークショップ&お弁当付き交流会 「私ってどんな人?どんな仕事に向いてる?アートワークで未知の自分を発見!」、第3回はワークショップ&お弁当付き交流会 「仲間とつながる働き方ワークシェア入門 体感!“自分らしさ”の生かし方」、第4回はワークショップ形式のお話し会「富士市で働く、私の思い」を行った。
同市によると同プロジェクトを始動した背景には、富士市の人口が2010(平成22)年をピークに減少し、少子化も進行していることがあるという。過去の移住定住施策は個別の相談や支援、市からの情報発信が中心だったが、結婚・子育て世代の女性への訴求力を高めるため、「同世代の仲間づくり」「子育てと仕事の両立」といった要望に対する新しいアプローチが必要と考え、事業を立ち上げたという。