静岡県は9月30日、富士山の登山者から任意で集めている「富士山保全協力金(入山料)」の2019年夏山シーズン(7月10日~9月10日)受け入れ状況を発表した。
協力金は、富士山の環境保全や登山者の安全対策を進めるための事業に活用しており、1人当たり基本1,000円、任意で徴収している。
今年の夏山シーズンの協力者数は前年度と比べ583人増の5万7740人、協力金額は前年度と比べ96万564円増の5,751万3,512円と過去最高となった。
登山道ごとの受け入れ状況は、富士宮=3万5168人・3,505万561円、御殿場=4695人・457万7,436円、須走=1万6401人・1,654万1,515円。
現地以外では、インターネット=205人・20万5,000円、コンビニエンスストア=202人・20万2,000円、県庁受付=1069人・93万7,000円となっている(インターネット・コンビニエンスストアについては6月1日から受け付け)。
協力率については、今年から協力金の対象者が、富士山の「五合目から山頂を目指す登山者」から、「五合目から先に立ち入る来訪者」へと変更となったことから、分母となる適切なデータがなく、協力率が算定できなかった。環境省発表の登山者数(八合目)を協力率算出の分母として計算した参考値は67.4%だった。