福岡と静岡・山梨を結ぶ夜行高速バス「福岡・北九州~静岡・富士山・富士急ハイランド線」の運行が8月2日、始まる。運行は西日本鉄道(福岡県福岡市)と富士急山梨バス(山梨県富士河口湖町)。
福岡から静岡都心部・山梨エリアの交通アクセスには乗り換えが必要だったが、同路線ができることで乗り換えることなく行き来することができる。出張などのビジネス利用のほか、富士山や富士急ハイランドなどの観光需要を見込む。
走行距離は約1065キロ。運行経路は、福岡県の博多バスターミナルを出発、西鉄天神バスセンター、高速千代ニュータウン、砂津、小倉駅前を経由し、静岡県の東静岡駅、東名富士、沼津駅北口、御殿場駅、富士急ハイランドバスターミナル、河口湖駅、富士山駅に到着する。途中、佐波川サービスエリア、日本坂パーキングエリアで休憩。御殿場駅、河口湖駅、富士山駅からは富士山五合目行きの「登山バス」に乗り換えることができる。
使用するバスは定員28人、3列シート(一部4列シートあり)で、トイレ、全席にコンセントを設置するほか、膝掛け用の毛布、スリッパを用意する。
西日本鉄道の呼び掛けで実現した同路線。同社の北野さんは「高速バスの利点は目的地まで直接お届けできること。(北九州~富士山間の)需要はあるが今までご提供できていなかった地域だと思っている。逆に富士五湖地域の方や静岡の方にも九州に訪れる際に、ぜひ利用していただきたい」と話す。
所要時間は約15時間で、1日1往復を毎日運行。運行時間は、富士山駅18時発-博多バスターミナル翌8時50分着と、博多バスターミナル17時55分発-富士山駅8時51分着。
全席指定席(要予約)。運賃は片道、大人=9,500円~1万4,000円、子ども=6,250円~7,000円(運行時期や曜日によって異なる)。