富士山の噴火に備えた「富士山火山三県合同防災訓練」が10月19日に行われる。主催は、山梨、静岡、神奈川3県と関係市町村。
2011年に開催された山静神サミットで、富士山火山に係る3県合同防災訓練の実施を静岡県知事が提案し、3県知事の合意がなされたことから行われるもの。訓練では、富士山火山広域避難計画に基づいた住民等避難訓練を実施し、避難計画の検証をするほか、避難対策の課題を洗い出し広域避難計画の実効性を高めていく目的がある。
静岡県では宝永山側が噴火したことを想定し、同県各市町村はそれぞれの所に被害が起きた想定で行う。富士山はすでに閉山しているため、各山小屋は避難訓練には参加しない。登山者の避難に関して、今回実施はしないがもともと訓練計画に組み込まれており、御嶽山の噴火を受けて特段内容を変えることはないという。
静岡県危機管理部危機情報課の増田さんは、「御嶽山の噴火もあったが富士山もいつ噴火してもおかしくないといわれている。その前提で住民の意識を持っていただいて、常に備えていただきたい」と話す。
山梨県では(どこで噴火する想定で行われるのかは)県が想定したものを共通で利用し、市町村ごとに設定はしていない。残留者の救出訓練も行う予定であるが、現在調整中であり正式決定までもう少し時間がかかるようだ。