環境省は9月29日、「平成26年夏期の富士山登山者数について」を発表した。今年7月1日~9月14日の登山者数の合計は約28.5万人で、昨年の夏期(7月1日~8月31日)登山者数と比較して約2.5万人減少(-8.1%)したことが分かった。
富士山の登山者数を把握するために2005年から行っている同調査。4つの登山道(吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート)のそれぞれ8合目付近に赤外線カウンターを設置し計測している。
今年の登山者数は計測を始めて下から4番目。登山者数が一番多かった年は2010年の約32.1万人。次いで2012年(約31.9万人)、2013年(約31.1万人)、2008年(約30.5万人)となっている。
登山道別の登山者数は、吉田ルート=約17.1万人(前年比-4.8%)、須走ルート=約3.3万人(同-9.3%)、御殿場ルート=約1.7万人(同-4.2%)、富士宮ルート=約6.4万人(同-1.6%)。
登山者数が減少している原因に、「残雪により山頂までの登山道の開通が例年より遅れたルートがあったこと」「富士山地域の梅雨明けは7月21日ごろと平年並みで、梅雨明けまでに登山に適した天候の日が少なかったこと」のほか、「5合目へのマイカー規制が延長されたこと」を挙げている。
今期の中で最も登山者の多かった日は、8月2日の8803人。登山道別では、吉田ルート=8月2日(4610人)、須走ルート=8月2日(1193人)、御殿場ルート=8月15日(766人)、富士宮ルート=7月26日(2426人)。