富士急行は4月22日、富士山エリアの主要な観光スポットを巡る富士五湖定期観光バス「いいとこどり富士山号」の運行を始めた。
外国人観光客や富士五湖を訪れる人たちに、乗り換えなどの手間なくより簡単に富士山エリアの魅力を満喫してもらうことを目的に運行。富士山の自然を体感する「富士山五合目展望コース(午前)」と、富士山の文化を体感する「河口湖・山中湖・忍野周遊コース(午後)」の2コースを用意する。
富士山・富士五湖観光の玄関口である富士急行線「河口湖駅」から出発し、空席があれば当日でも予約無しで乗車可能。午前のコースはJRの快速電車「ホリデー快速富士山」の到着時間に合わせて運行するので、首都圏から来た客がワンストップで富士山観光ができるという。
バスガイド乗車し、富士山や観光スポットの魅力を案内するほか、英語・中国語・タイ語の3カ国語に対応した自動音声ガイドシステムも導入する。
「富士山五合目展望コース」は、富士山五合目(標高2300メートル)を満喫する内容で、所要時間は2時間45分。富士山五合目では途中下車も可能。「いいとこどり富士山号」の乗車券提示することで、乗車翌日まで富士山五合目~河口湖駅/富士山駅間の路線バスが無料で利用できる。
「河口湖・山中湖・忍野周遊コース」は、富士山や富士五湖の景色のほか、忍野八海や山中湖遊覧船「白鳥の湖」乗船、北口本宮冨士浅間神社の参拝などを通じて、富士山の歴史や文化を感じることができる内容で、所要時間は3時間30分。料金のは「白鳥の湖」の乗船料も含まれている。
運行期間は11月19日までの土休日(5月3日~5日は除く)。運賃は、それぞれ大人=2,800円、子ども=1,400円。周辺18施設の料金が割引になる乗車特典も用意するほか、同日に両方のコースを利用すると割引になる。