静岡県富士市は、市内の運送業者と協働で業者の所有するトラックに富士山や同市の特産品などを描いたラッピング車両「シティプロモーショントラック」を導入した。
静岡県内でトラックの事業者を多く有する同市。以前からある高速バスを利用したラッピング車両を参考に、日本全国を走っているトラックの車体を活用できないかと目を付けた。ラッピングを施したのは、静岡県トラック協会富士支部に加盟する岡島運輸・タカキュー・丸富運輸・野坂運輸の4社が所有する大型トラック各1台、計4台。
デザインに採用している富士山の写真は全て同市から見たもので、車両右側は全車両共通で田子の浦の工場夜景を、車両左側は「富士山が美しく見える代表的な場所」からの写真をそれぞれ使う。後部は各社が主に運送している品にちなんだ絵柄で、紙製品、キウイやイチゴなどの食料品、お茶、新幹線をそれぞれあしらった。
富士市観光課、富士山・シティプロモーション推進室の松村さんは「4台それぞれ運んでいる荷物も行く場所も違うので、さまざまな場所でいろいろな人が目にすることを期待している。大きな富士山を楽しめる富士市にぜひ来ていただければ」と期待を寄せる。