山梨県富士河口湖町に6月22日、「山梨県立富士山世界遺産センター」がオープンする。
敷地面積は約2万7600平方メートル。世界遺産になった富士山の魅力や価値を国内外の観光客に「分かりやすく」発信しようと開館した。敷地内には新しく建設した「南館(富士山世界遺産センター棟)」(一部2階建て、1498.61平方メートル)と、既存の「北館(富士ビジターセンター棟)」(2階建て、1,670平方メートル)がある。
南館は「文化」を中心とした展示施設(有料)を備えるほか、展示室、図書・資料室、多目的ホール、会議室などを展開。北館は「自然」を中心とした展示施設(無料)のほか、インフォメーション、展示室、研修室、レストラン、売店などを備える。
南館メインの展示でシンボル展示となる「富嶽三六〇」は、富士山のジオラマで実物の富士山の1000分の1の大きさ(高さ3メートル・直径15メートル)。特性の和紙で作られており、単純な円錐形ではなく、実際にある小さい火口や沢崩れなども再現した。このジオラマに光を当てることで赤富士など色々な富士山を見せることができる。
開館企画展として、写真展示「世界遺産富士山 -祈り世界の山開き-」を約2カ月間行う。
同館情報発信スタッフの小佐野さんは「(当館での展示は)見てきれいというのもあるが、なぜ世界遺産になったのかなど、詳細に突き詰めた展示が多くある。新たな富士山の魅力の発見や感動の発見があると思うので、ぜひ訪れて体験してほしい」と呼び掛ける。
開館時間は8時30分~17時(7月1日~17日=18時まで、同18日~8月26日=19時まで)。オープン当日の6月22日は15時から一般開放。南館の料金は、一般=420円、大学生=210円、高校生以下無料。南館は毎月第4火曜休館、北館は年中無休。