静岡県は3月24日、富士山の突発的な噴火に備えた「富士山噴火時避難ルートマップ」を公表した。
住民の避難に関するマップはこれまでにもあったが、登山者に向けた避難ルートを公表したのは今回が初めて。マップは、徒歩での避難が可能な道や避難方法の目安となるポイントのほか、過去に発生した噴火実績をもとに緊急的な避難を含めた避難方向、登山の心得や注意事項などを掲載する。
マップは静岡県ホームページの「危機管理部トピックス」に掲載するほか、関係自治体・火山専門家・山小屋や、開山期には富士山保全協力金(入山料)への協力者に配布する予定。2016年度中に「静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)」に掲載も。今後は今年7月の開山日までに山梨県が公表しているマップと合わせた統合版を作る可能性もある。
静岡県危機情報課・課長代理の望月さんは「富士山が活火山であるということを全ての登山者が認識して登っているかは分からないが、県としては富士山が活火山であるという事を認識していただき、もしもの時の避難の意識の醸成に役立てていただきたい」と利用を呼び掛ける。