青幻舎(京都府京都市)は12月4日、3次元の世界を表現した仕掛け本「360°BOOK 富士山 Mount FUJI」を発売した。
本のサイズは、縦90ミリ・横90ミリ(ケースは縦120ミリ・横120ミリ)。総ページは32枚。円を描くように本を「ぐるっと」開くと立体のジオラマとなる仕掛け本で、富士山、太陽、雲、鶴が現れる。日本語と英語による解説もある。
「インテリアやギフトにも最適」という同書。精密機器の基盤をプレス加工する技術を応用し作られており、製作工程の大半が手作業。製品化は「とても大変だった」という。
同書はもともと量産されておらず、ほぼ一点物として作られたものだった。作者で一級建築士の大野友資さんのアイデアをもとにチームで制作したもので、広告のアートディレクションについて評価する「ニューヨークADC賞」を受賞している。それを見た青幻舎の担当者が製品化を試み出版に至った。
青幻舎の新庄さんは「実物を手に取り、開いて驚いてほしい。『360°BOOK』の肝は開いてわかるその時の驚きのために非常に繊細な工夫を施してある。同時発売の『白雪姫』も併せて、ぜひ試していただければ」と呼び掛ける。
価格は2,500円(税別)。全国の書店やネットショップで購入できる。