富士山麓を一周するレース「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」が9月25日~27日に開催され、男子はジェディミナス・グリニウスさん(リトアニア)が20時間40分58秒で、女子はウシュエ・フライエさん(スペイン)が25時間34分2秒で優勝した。
ヨーロッパやアメリカから世界のトップ選手も参加する同レース。雨天やコースの悪状況の影響で予定より遅いペースで展開された。「大会史上最も過酷なレースになった」といい、完走率は5割を下回った。
富士山麓を一周する「UTMF」は、総距離170.3キロ、累積標高差7889メートル。出走者は1363人(男子1125人・女子238人)。同時開催の静岡県富士市から山梨県富士河口湖町まで走るレース「STY」は、総距離76.7キロ、累積標高差3828メートル。出走者は976人(男子787人・女子189人)。
男子優勝のジェディミナスさんは「楽しい時間もあり厳しい時間もあり、それを乗り越えてフィニッシュゲートにトップで戻って来られたのは何よりもうれしい。しかし、足が完全にリカバーしていない状態で走り続けるのは大変だった」と話した。
女子優勝のウシュエさんは「最後の6キロは本当につらかった。このレースのコースは私の出身地の雰囲気にも似ていて、非常に居心地のいいレースだった。緑や森の素晴らしさに心を打たれた」とも。