山梨県が現在、富士山の独自の生態系を守り次世代へ継承するプロジェクトへの支援者を募集している。
県によると、増加する富士山の外来植物は、本来生息するはずの高山植物を減少させ景観を大きく変えてしまうなど、長い年月をかけてできた富士山の自然を脅かす恐れがあるという。
県は富士山の独自の生態系を守り次世代へ継承していくために、クラウドファンディング型ふるさと納税サイト「さとふるクラウドファンディング」を活用。「富士山の独自で豊かな自然を次世代へ~外来植物から富士山を守りたい!~」と銘打って支援を呼びかける。
目標寄付額は100万円。集まった寄付金は、入山者へ外来植物を持ち込まないように呼びかけるための看板や、外来種侵入防止のための防除マットやブラシの設置、既に生息している外来植物の駆除活動、外来植物の見分け方や対処方法などを伝える講習会実施のための費用に活用するという。
山梨県の環境・エネルギー部自然共生推進課は「富士山の世界文化遺産登録以降、登山者や観光客によるごみの放置に関する問題は一層注目されるようになったが、富士山を取り巻く外来植物の問題はこれまであまり注目されてこなかった。富士山の独自で豊かな自然を保全する活動への理解と支援をお願いしたい」と呼びかける。
支援の受け付けは3月31日まで。