静岡県小山町が昨年から、地元産木材のブランド化に着手している。愛称を「富士山-金時材」とし、ロゴマークも作成。2月9日には建築用角材の初荷式が行われた。
町内産業の活力向上につながってほしいと作られた同ブランド。町から認定を受けた業者だけがブランド名とロゴマークを使うことができる。「町内の富士山側はヒノキが多く、箱根側は杉が多い」という。現在は2つの事業者が指定されている。
ロゴマークは、町のシンボル「富士山」と同町出身とされる「金太郎」にちなんだデザインに決定。産学連携で静岡文化芸術大学に依頼し、同大内でコンペが行われた。デザインしたのは同大3年の高橋真理奈さん。
同町農林課担当者は「地域材の名称を公募してロゴを作った。地域の産業の振興として行っている。しかし、扱う業者が増えないと流通しないという問題がある。制度として工場認証を行っているが、取扱工場が増えていけば」と期待を込める。