富士山の「初冠雪」と「初雪化粧」が9月30日、発表された。
甲府地方気象台が発表した初冠雪と、山梨県富士吉田市の富士山課が宣言した初雪化粧。
初冠雪の条件は、「夏が終わった後、山麓の気象官署から見て、山頂付近が初めて積雪などで白く見えること」「富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日」としており、甲府地方気象台では富士山と甲斐駒ケ岳で毎年観測を行っている。
初雪化粧は、初冠雪とは別に、富士吉田市富士山課が独自に確認し2006(平成18)年から毎年発表している。富士山課職員が富士山の初冠雪を確認した時点で、麓の地方公共団体の「お墨付き」により宣言する。
初冠雪は、平年(10月2日)に比べて2日早く、昨年(9月26日)に比べて4日遅い観測。最も早い記録は、2008(平成20)年の8月9日で、最も遅い記録は、2016(平成28)年の10月26日。
過去の初雪化粧宣言は、2021年が9月7日、2020年が9月21日、2019年が10月23日。今年の初雪化粧について富士山課は「昨夜富士山の麓である本市で雨になり、富士山山頂付近では急激な冷え込みにより雪となった」と分析、「ほんのり雪化粧した富士山と、これからきれいに雪化粧していく姿を楽しんでもらえれば」とアピールする。