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岳南電車が正月仕様ヘッドマークに ファンに支えられた1年振り返る

ヘッドマークのついた7000系車両と缶バッジと記念きっぷを持つ古郡さん

ヘッドマークのついた7000系車両と缶バッジと記念きっぷを持つ古郡さん

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 岳南電車(富士市今泉)が12月27日、正月仕様ヘッドマークを付けた車両を運行している。

缶バッジと記念きっぷ

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 えとをデザインした正月仕様ヘッドマーク車両運行は今年で8年目。今年は寅(とら)年のデザインに同線を走行する7000系の車両に設置。デザインは初年度から富士市在住デザイナーのよねやま梓さんが手掛ける。

 来年1月1日からは吉原駅で、ヘッドマークの約10分の1サイズのオリジナル缶バッジ販売も行う。価格は1個=500円。準備数は約100個。同社職員や駅員たちによる手作りだという。広報担当者の古郡真帆さんは「昨年は多くの利用客があり、すぐ売り切れになった。バッジは社員の手作りなので生産数の確定は難しいが、一同感謝の思いで作っていきたい」と話す。

 同社では、新型コロナウイルス感染症の影響で減少する乗客数を補うため2020年5月にECサイトを開設し、岳南電車グッズなどを販売している。古郡さんは「遠くは父島の離島など、サイトをオープンして多くのファンがいることを知った。今後も岳鉄(岳南電車の旧称)ファンに届ける企画を行っていきたい」と話す。

 今年4月にはクラウドファンディング企画も行った。800万円の目標額に対して、全国約1300人の支援者から1,300万円の支援金が集まった。

 古郡さんは「現在はファンのおかげで乗降客数も回復傾向にあり、イベントもマナーを守って多くの人が来てくれる。イベントでは一職員が対応する参加者数を減らしたおかげで、職員とファンの間が縮まっていった気がする。ファンに支えられた1年間に感謝したい」と話す。

 年始イベントでは、70万円の車両の一部や500枚限定記念きっぷなどを販売する予定。古郡さんは「今後もファンに愛されるサービスを展開し、地域のローカル鉄道らしい活動を行っていきたい」と話す。

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