朝霧高原の「まかいの牧場」(静岡県富士宮市)が10月、「オリジナル手紡ぎ毛糸」の販売を開始した。
今春に刈り取った羊毛を手作業で洗い紡いだ毛糸。時間をかけて作るため販売は数量限定・先着順で、月に1セット(2玉)のみになる。1玉50グラムで2玉で帽子が1つ作れるという。
同商品について、同園担当者は「市販されている多くの毛糸は毛の流れに沿って紡いだ梳毛糸(そもうし)で、牧場の糸は紡毛糸。繊維の向きが縦横に走っていて、空気を含んでいるので、ふわふわで温かいのが特徴。大切に育てられた羊から採れるウールはクリンプが細かく膨らみがある」と話す。同園のウール工房では、手紡ぎ毛糸を使った商品として帽子などの作品の販売も行っている。
担当者は「羊が1年かけて作ってくれたすてきな羊毛をもっと活用したいという思いで販売を始めた。手間も愛情もかかった毛糸に価値を感じ、購入してくれる人がいればうれしい」と話す。
価格は4,000円。販売期間は2022年4月まで。