富士急行(山梨県富士吉田市)が9月、スイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道と姉妹鉄道提携を結んで30周年を迎えた。
1991(平成3)年に65周年を迎えた富士急行は記念行事として同年100周年を迎えたマッターホルン・ゴッタルド鉄道の前身、ブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道と提携を結んだ。提携は両社の社訓「真心」「信頼」「安全」「実行」の理念が一致したこと、「富士山とマッターホルンという国際観光地を走る山岳鉄道」などの共通点をきっかけに実現。これまで人材交流やサービス面・技術面などのノウハウを交換する親善交流を継続して行ってきた。
富士急行は姉妹鉄道提携30周年を記念して、マッターホルン・ゴッタルド鉄道の車両デザインを再現したマッターホルン号を30周年バージョンにリニューアルした。車両はヘッドマークに30周年記念ロゴを配置し、外装のドア部分には自然の中を走るマッターホルン・ゴッタルド鉄道の様子をデザインした。車内にも31種類のポスターを掲出し、四季折々の沿線風景を楽しむことができる。
マッターホルン・ゴッタルド鉄道の駅売店で販売していたスーツケースベルト(1,800円)の販売もしている。販売場所は河口湖駅、富士山駅、富士山ビュー特急車内、公式オンラインショップ「富士急のりもの百貨店」。
10月9日より「MGB鉄道姉妹提携30周年記念入場券セット」(1,100円)も販売する。30年前に使われていたマッターホルン・ゴッタルド鉄道の区間乗車券のレプリカと富士急行線の入場券をセットにした。販売場所は公式オンラインショップ「富士急のりもの百貨店」、富士山駅。