「富士吉田水素発電所」の起工式が9月16日、富士吉田市新屋で行われた。
発電段階でCO2を排出しないため、脱炭素に寄与する電源として注目を集めているという水素発電。Hydrogen Technology(東京都中央区)の水素供給技術を用いてイーレックス(東京都中央区)が発電所運転、電力小売りを行う。
海底での水素発生メカニズムを応用し、炭素を含まない鉱石「超マフィック岩」と水を低圧で反応させて得た水素を用い、水素エンジンで発電する。
起工式当日は堀内茂富士吉田市長や水素発電事業の関係者など約30人が出席し工事の安全を祈願した。堀内市長は「商業運転として日本初の水素発電所。脱炭素社会を目指し、世界の課題に取り組んでまいりたい」と祝辞を述べた。
発電容量は360キロワット。着工は11月1日、営業運転開始は来年3月下旬を予定している。