静岡県が「富士山クイズ動画」を山梨県と協力して制作し、8月に公開した。
静岡県大阪事務所職員と山梨県大阪事務所職員が共同で制作した。富士山の画像を示し、静岡県と山梨県のどちらかを当てるクイズ形式で富士山をPRする。
静岡県大阪事務所は1995(平成7)年に開所。主に関西地区での企業誘致活動や静岡県の広報活動を行い、併設する静岡県大阪観光案内所と協力して観光情報や物産情報の提供をしている。2011(平成23)年からは「ふじのくに領事館」の呼称を用い、地域外交を担う西の玄関口として広く活動を行う。
山梨県大阪事務所は関西・中京以西における県行政に関する相談窓口、観光宣伝、農産物などの県特産品の販路拡大、企業誘致活動や情報の収集、移住・定住の相談、リニア中央新幹線に関する広報・普及啓発活動、大阪山梨県人会・愛知山梨県人会への支援活動、各種イベントの支援を行う。
動画内で紹介したのは鮮やかな緑の茶園越しの富士山が映える静岡県富士市の大淵笹場からの富士山、「忠霊塔」と富士山を同時に見ることができる山梨県富士吉田市の新倉山浅間公園からの富士山、1707年の宝永大噴火でできた宝永火口と宝永山が見える静岡県伊東市の大室山からの富士山、山梨県の特産品「桃」の花と一緒に見える山梨県北斗市の八ヶ岳南麓からの富士山など。動画の長さは約5分30秒。
両県は新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている農畜水産物を互いに購入し合い相互に助け合い、「ふじのくに」の特産品を共同で販売促進し、共に「ふじのくにを元気に」する取り組み「バイ・ふじのくに」を展開している。
静岡県は「『ふじのくに』としての静岡県と山梨県の協働を両県域だけでなく大阪でも強く進めていく」としている。