富士吉田市が現在、地域情報サイト「富士山じかん」を運用している。富士吉田市と慶應義塾大学の連携事業の一環。
富士吉田市と周辺地域の魅力や情報を発信・共有・交流するプラットフォームツールとして、スマートフォンアプリや名刺サイズのカードなどと組み合わせ、地域を案内する同サイト。試験運用も含め今年9月ごろから運用している。
同サイトでは、観光スポットの写真をメーンに、店舗情報、地図、動画などを掲載。iOS対応の無料アプリ「富士山じかん」では、マップや並んだ動画から気になるスポットを選んだり、検索したりできる観光案内コンテンツを備える。
「富士山じかんカード」は、飲食店、雑貨店、景観スポットなどの図柄をプリントしたカード。60種類以上ある。道の駅富士吉田、富士山駅観光案内所、富士五湖文化センター、富士山世界遺産インフォメーションセンターなど観光拠点で配布する。名刺サイズのため土産に持ち帰る外国人も多いという。
持続的運用や地域活動支援への資金循環につながる仕組みとして、「貯金箱プロジェクト」も始動。富士山じかん掲載店における寄付商品の開発や提案を行うほか、店舗ごとに設定する寄付商品は、売り上げの一部を富士吉田みんなの貯金箱財団を通じて市民活動や団体へ寄付する。
富士吉田市地域おこし協力隊の斉藤さんは「富士北麓周辺のお出かけスポットを視覚的に楽しみながら探せる。アプリでは動画の投稿もできるので、観光客や地元住民などさまざまな人が使うことで成長していくツール。ぜひアクセス・ダウンロードしてほしい」と呼び掛ける。
同市では現在、各関連ツールの情報掲載、貯金箱プロジェクトへ参加を募集している。期間は12月30日まで。