岳南電車(静岡県富士市)が現在、クラウドファンディング「岳南電車7000形25周年記念運転体験プロジェクト」を展開している。
2021年12月5日に7000形が入線25周年を迎えることを記念しようと立ち上げたプロジェクト。イベント参加者などから寄せられてきた「電車の運転体験をしてみたい」という声に応える。体験には、約10年前に廃止した貨物営業で使っていた側線と呼ばれる線路を活用。活用を社内で議論してきた経緯もある。
一方で、体験に使える唯一の側線は、設備が老朽化。復旧には資金が必要になるものの、岳南電車の乗降人員・売上高はコロナ禍の影響で、創立以来最低の水準に落ち込んだ。自力での資金調達は厳しいことから、クラウドファンディングを立ち上げることにしたという。
プロジェクトで同社は、「正直無謀な挑戦かもしれないが、この『岳南電車を運転する楽しさ』を多くの人に知っていただきたいと思っている。皆さまの温かいご支援よろしくお願いいたします」とコメントしている。
目標金額は800万円。締め切りは6月15日23時59分。調達した資金は、体験に必要な吉原駅貨物線1番(約200メートル)の設備改善費用に充てる。