西湖ワーケーション協議会(山梨県南都留郡富士河口湖町西湖)は10月17日から実証実験「古くて新しい、コミンピングで西湖満喫ワーケーションの推進事業」を開始した。
同団体は西湖周辺でのワーケーション促進のために発足した団体。代表の河西和奈さんは「2年ほど前から古民家再生のために自身が拠点にしていた甲府から西湖に通うようになり、西湖の魅力を知り、その魅力を伝えようと考えた」と話す。
河西さんによると西湖の魅力は「山中湖や河口湖と異なり、観光地化が進んでいなく、自然が多い。湖面ではモーターボート等の利用制限などのルールがあり、地元民を中心に環境保全がされている部分」と話す。
一方で河西さんは「利便性に欠けていて、11月から3月の閑散期は魅力が薄い部分がある。今回はその魅力を補填しながら、東京を中心とした首都圏の労働者をメーンターゲットとして、ワーケーションの誘致を考えた」と今回の企画について話す。
実証実験は、10月の17日から1月下旬の期間内で、ワーケーションに必要なアクティビティ提供を行う実験を行う。募集などはホームページや協会SNSで募集する。参加費は無料にする予定。
実験するアクティビティは、SUP(スタンドアップパドル)のほか、愛犬と一緒に楽しめる「ドッグSUP」、富士の樹海を専門のガイドと一緒に散策する「樹海トレイル」や、レンタルロードバイクで西湖周辺を楽しむ「サイクリング体験」などを用意する。
また築130年以上の古民家を活用したキャンピング体験「コミンピング」も実施する。古民家の中にテントを張り、当時から使われているかまどなどを使いキャンプ体験をしていく。コミンピング体験は11月下旬を予定しているという。
今後について河西さんは「西湖は東京から2時間の場所にある自然豊かで魅力のある場所。仕事をしながら気分転換できるワーケーションには丁度いい場所。この実験を通して来年3月の本格サービスを提供したい」と意気込む。