「ニュー・スタイル・コンサートVol.1」が7月18日、富士市文化会館ロゼシアター(静岡県富士市蓼原町)で開催される。
ロゼシアターは新型コロナウイルス感染拡大防止のため一時は休館措置を取るなど多大な影響が出た。「新しい生活様式が求められる中でもコンサートを楽しみにしている人や活動の場を奪われてしまった演奏家のために何かできないかという思いから、今回のイベントを企画した」と同館の川村桂一朗さん。感染拡大防止策を施して開く。
入場時は距離を空けて誘導し、入場口に消毒液を設置するほか、客には1席ずつ間隔を空けての着席、プレゼントや差し入れを控えるよう呼び掛ける。本番中は換気のため、一部の扉を解放してコンサートを実施し、休息時のトイレ混雑を避けるため休息は設けない。退場時はエリアごとなどに分けての退場を促すほか、楽屋やロビーでの出演者との面会を遠慮するよう呼び掛ける。
出演するのは富士市在住の内田陽子さん(バイオリン)、山本梢さん(マリンバ)、渡邉浩代さん(ピアノ)。演目はマリンバがハチャトリアン「剣の舞」、オッフェンバック「天国と地獄」、バイオリンがクライスラー「美しきロスマリン」、ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」、ピアノがバルトーク「ルーマニア民族舞曲」、ショパン「バラード第1番」。
川村さんは「間隔を空けての着席など決して今までと同じ形での開催ではないが、観客の皆さまと共に今できる文化芸術をつくり上げていければ。久しぶりとなるステージでの生演奏、地元の音楽団体である富士クラシック協会による演奏を楽しんでほしい」と話す。
開演は14時(開場は13時15分、公演時間は50分を予定)。8月8日にはVol.2を開催予定