妙善寺(静岡県富士市)境内で「竹かぐや 妙善寺夜観音祭」が9月13日、開かれる。
当日は、指定文化財十一面千手観音像(秘仏)が御開帳され、境内には2000基の竹かぐや(竹灯籠)がともされる。竹かぐやの灯の中でのコカリナ・二胡の演奏のほか、富士市発のご当地グルメ「つけナポリタン」(500円)の提供も。
観音の日に観音像を御開帳することになっており、普段は秘仏で開帳していないが縁日の日は開帳しようということになった。この催しに対し、5年前からはかぐや姫にちなんで「竹かぐや」という竹の灯籠を設置している。同市には、かぐや姫伝説があり、かぐや姫発祥の地という竹採塚がある。
竹灯籠は、周辺住民からなる山水会が作っている。来場者にろうそくを入れてもらい、1本500円で奉納できる。この光供養料は、あしなが育英会・東日本大地震津波遺児募金に寄付される。
十一面千手観音像のご開帳は、2月に行われる観音大祭と同祭の年2回。観音大祭は日中の開帳なので、夜に開帳するのはこの日のみ。
住職の妻の長島さんは「(この日は)1200年前からある観音を夜開帳する日。竹取り物語の発祥にちなんで幻想的な竹灯籠が立ち並ぶ。岳南地区の古くからのパワースポットなので、ぜひお越しください」と呼び掛ける。
開催時間は18時~20時30分。小雨決行。