世界遺産富士山の保存管理および整備活用、その周辺環境の保全などについて関係機関が協議を行う場として設置された「富士山世界文化遺産協議会」は4月、世界遺産の構成資産25カ所と4つの巡回コースを紹介するガイドマップ「富士山世界遺産巡り 全25の構成資産アクセス&ガイド」を作製した。
多くの人々が世界遺産富士山の山麓の構成資産や関連施設を訪れ、その魅力を味わい、世界遺産の価値に触れてもらうことを目的としているという。
内容は、構成資産と両県の富士山世界遺産センターをはじめとした富士山関連施設へのアクセス情報のほか、構成資産を巡る4つのモデルコースとして、神社を巡る「遥拝(ようはい)コース」、登山道の起点となった地区を巡る「修験者と登拝の広がりコース」、富士講ゆかりの地を巡る「富士講コース」、各名所を巡る「芸術の源泉」コースを紹介している。富士登山のルールとマナーなども載せた。
静岡県世界遺産課の隆耕一郎さんは「世界遺産富士山の魅力は、登山だけでなく山麓にもたくさんある。信仰の対象、芸術の源泉として世界の宝と認められた25の構成資産や関連施設を訪れる際に、このアクセスガイドマップを活用していただければ」と話す。
富士山世界遺産センター、観光案内所、道の駅などで配布されているほか、富士山世界文化遺産協議会のウェブサイトからダウンロードできる。