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ふじさんミュージアムで「飯島志津夫写真作品展」 半世紀前の富士山写真50点

「富士講の道者」(飯島志津夫さん撮影)

「富士講の道者」(飯島志津夫さん撮影)

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 ふじさんミュージアム(山梨県富士吉田市・旧富士吉田市歴史民俗博物館)で現在、「『富士参道』-飯島志津夫写真展-」が開催されている。

飯島志津夫さん

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 展示する写真は、1970年~73年にかけて撮影されたもの50点。写真展は、富士山写真家の飯島志津夫さん(1934~2007年)の妻、栄子さんが今年1月末、飯島志津夫さんの作品(フィルム・プリント写真・パネル写真・刊行物・原稿)を山梨県富士吉田市に寄贈したことを記念して開かれている。

 きっかけは、同市が栄子さんから「写真が非常にたくさんある」と相談を受けたことから。飯島さんの写真は「富士吉田市を中心に撮られた写真で、後世に残したい非常に貴重な写真」との思いから寄贈に至った。

 飯島志津夫さんは、30年以上に渡り富士山を撮影し続けると共に、江戸時代に富士山を目指した江戸屋関東の人々が歩んだ富士道と吉田口登山道を記録した写真集「富士山・その風土と参道」(研光社・1973年)を出版。今回の展示は同写真集収録の作品が中心となっており、寄贈されたネガから新たにプリントして展示している。

 ふじさんミュージアムの篠原武さんは「飯島志津夫先生が撮影するまで、麓から登る5合目より下の登山道は忘れ去れつつあった。飯島先生の写真によって富士山の登山道を多くの人が知る機会が得られた。飯島先生の写真のおかげで登山道を保護する動きも活発になり、その半世紀後、世界登録に至った。ぜひ世界遺産の原点となる活動を見ていただきたい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、御師旧外川家住宅との共通入館券で、大人=400円、小中高生=200円。火曜(祝日を除く)・祝日の翌日(日曜・祝日を除く)休館。6月5日まで。

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