1,000円札のデザインとなった本栖湖西岸の「中ノ倉峠」(山梨県身延町)の展望地に、展望デッキや解説標識等を設置することが決まった。
富士山が世界遺産に登録されたことを機に環境省が進めている「富士山ビューポイント整備」の一環。世界遺産である国立公園にふさわしい質の高い利用を推進しようと、富士山周辺のビューポイントで展望地の整備を検討してきた。
今回の整備では、階段状の展望デッキのほか、展望地周辺と展望地につながる登山道入り口に案内標識などを設置する。現場は滑りやすくなっていることもあり、整備することが決まった。
同地からは本栖湖面に映る「逆さ富士」を見ることができ、写真家の岡田紅陽さんが撮影した「湖畔の春」は、日本の紙幣の図様(旧5,000円札・現1,000円札)に採用されている。最近は子連れの登山客のほか、外国人観光客も増加しているという。
富士五湖自然保護官事務所の房村さんは「(同地は)非常に良い場所だが、今まで利用されにくい所だった。今回の設置でさらに良くなるので、完成後は利用いただきたい」と呼び掛ける。