富士山・五重塔・桜が望める「新倉山浅間公園(忠霊塔)」(山梨県富士吉田市)で4月9日から、「桜まつり」が開催される。
敷地面積は4万2924平方メートル。富士山を正面に市内を一望できる同園は、ミシュラン旅行ガイドの表紙に採用されるなど、富士山と忠霊塔の眺望で外国人観光客らに知られている。植えられているソメイヨシノは約650本。会場の桜は4月5日現在、つぼみの付き始めでまだ開花していない。
初の開催となる同イベント。外国人観光客が多く訪れた昨年、「何かおもてなしができないか」と企画した。期間中は臨時駐車場を設け、シャトルバスを運行。16日・17日は、地元有志によるステージイベントのほか「さくらマルシェ」も開く。
マルシェでは地元の商店など36店舗が出店。焼きそば、串揚げ、甘酒、団子、みそおでんのほか、地域の特産品である織物などを販売。外国人観光客も多く訪れることから出店者には、英語・タイ語・中国語の「指さし会話カード」を配布しコミュニケーションの促進を図る。
富士吉田市富士山課の古屋さんは「富士吉田市の本年度の新しい取り組みとして、外国人観光客に対する取り組みなどを行ってきた。地域振興に役立てばと思っている。桜の名所なので、ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
忠霊塔のライトアップは日没時~22時(通年)。入場無料。イベントは今月17日まで。公園専用駐車場の利用時間は通常9時~17時だが、9日~14日は24時間開放する。