静岡県と富士山の登山道を有する富士宮市、御殿場市、小山町が7月15日、各登山道で「富士山火山防災訓練」を行った。静岡県では初めて山小屋が訓練に参加した。
訓練では、富士山が噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられたと想定。県や各市町の職員、消防の職員、山小屋関係者らのほか、その場に居合わせた登山客らも参加し訓練を行った。外国人登山者の対応として、現地で通訳案内を行っている「富士山ナビゲーター」が英語や中国語などで訓練を呼び掛けた。
富士山ナビゲーターとして中国語の案内をする藤澤美歩さんは「いざという時のために防災訓練を行っておけば安心できる」と話す。
初めての山小屋参加となった今回は、各山小屋に防災無線システムを設置。衛星携帯電話を使い、山小屋間で情報伝達をする訓練も合わせて行われた。
小山町職員の平野さんは「山小屋間の防災無線の訓練はどんな問題があるのかを確認するのが目的。うまくいかなかったポイントを知り今後につなげたい」と力を込める。