富士山世界文化遺産裾野市民協議会(静岡県裾野市)は6月1日、須山口登山道を描いたTシャツの販売を開始した。
色は、白地に黒のプリントと、黒字に白のプリントの2種類を用意。胸には「富士本道の印」を、背中には「富士山須山口略絵図」をデザインした。
「富士本道の印」は、須山にある御師の家から見つかった木版。御師の家は現在もあり、いろりや民具などが残っている。「富士山須山口略絵図」は江戸時代のもので、原本は同市の富士山資料館に展示している。
過去に沼津で開かれたイベントで同じ略絵図を使った日本手拭いを作ったことがあり、「Tシャツにしたらよいのでは」という声を受け商品化した。
同市生涯学習課の袴田さんは「昔の方は全て徒歩で富士山に登っていた。その時代の面影を感じながら富士山に関わっていただけると、より楽しいのでは。富士山資料館にもお寄りいただければ」と呼び掛ける。
富士山須山口登山道は、須山浅間神社もしくは水ヶ塚公園から宝永火口群の脇を登り、富士宮登山道新六合目に至る道。
価格は2,230円。取扱店は、美松(静岡県裾野市佐野)、山川商店(須山)、須山浅間神社(同)。