白糸の滝(静岡県富士宮市)の下流にある滝見橋が10月1日、2014年のグッドデザイン賞を受賞した。
橋長は39メートル、幅員は2.5メートル。東日本大震災後の3月15日に起こった富士宮での震度6の大きな地震をきっかけに具体的な計画になった。風致景観の向上と適切な維持管理などを目的に架け替えられ、2013年12月21日に利用が開始された。
同橋の位置する白糸の滝は、富士山世界文化遺産の構成資産。そのため、地形の改変を最小とすること、耐久性の高い構造物とすること、眺めや撮影空間として配慮する事などが求められた。
「展望台としての機能も留意したため、白糸の滝が非常に美しく見えて訪れた観光客に好評」と同市担当者。審査員からは「偏平アーチに支持されたとてもシンプルなシルエットが周辺の自然景観とマッチしている」点が評価された。
須藤秀忠富士宮市長は「滝見橋の整備は、関係者の皆さまの御協力のもと、自然景観にマッチしたシンプルなシルエットや自然劣化を最小限に抑えたことが評価され、グッドデザイン賞を受けることができた。大変喜ばしく思っている」と話す。